「ウイスキーの科学」を読んでいる。
書き出しからメロメロになった。
美しいものに心を動かし、おいしいものに感動することは、生活を豊かにし、人生に彩りを与えてくれる。(中略)多くの人とウイスキーの「不易(時代が移り変わっても不変のもの)」の美しさ、そして科学的な視点からみても興味が尽きないその面白さを共有することで「福」を分かち合いたい、これが本書を執筆した動機である。
もうメロメロである。読むのが楽しくなってくる。
本書の中で、最も僕が注目したのは、樽熟成についてであった。
科学的に調査した結果がいくつか提示されていた。
どれも興味深いものだった。
これは、水分子とエタノール分子がもっともコンパクトに存在しているということだ。
その状態が熟成にどのように作用しているかは不明だが、水とエタノールが特別な状態にあるとは言える。
僕には、水とエタノールが新婚のカップルのように仲良く引っ付いてるイメージが湧いて、微笑ましく思った。
ともかく、エタノール濃度60%が、もっとも樽熟成に適していることが科学的に理解できた。