漫画でジャズを描く
漫画だけど音が聴こえる
9巻のレコーディングのシーンが好きだ。
ネクタイをしめ、寡黙で真面目なレコーディング・エンジニアがNUMBER FIVEの音を聴いて驚愕する。
彼らは本物かもしれない。
彼らは僕の意見を求めてきた。
それも重要な局面で。
NUMBER FIVEは特殊なバンドなんだ。
彼らのために僕は何をすべきか?
レコーディング最終日に2つの提案をする。
まずレコードにする。楽器本来のサウンドに近づける。荒々しさや楽器の温かみが残せる。NUMBER FIVEにはその作業が必要だと思います。
もう1つの提案。1曲目から、録りましょう。1曲目からラストまで通しで、1テイク。一発で、アルバムの全てを録音するんです。NUMBER FIVEは、曲を追うごとに熱量が上がります。そこには1曲ではとらえられない、何曲かを通してのドラマがあるんです。ライブの全て、スポーツなら一試合丸々を収録する。それがあなたたちのレコーディングだ。
それ、いいっすね。
1曲目、Recording
2曲目録ります! 3、2、1、
3曲目‼︎ 3、2、1、
4曲目。
5
6
Yeah‼︎
最高だ‼︎
クールなレコーディング・エンジニアがここまで熱くなる。
NUMBER FIVEのデビューアルバム。聴きたい。