僕がこれまで生きてきた中で、辛く悲しい時によく聴いてた歌がいくつかある。
大学に入学したての頃、
岡本真夜の「TOMORROW」をよく聴いてた。
涙の数だけ 強くなれるよ
アスファルトに咲く 花のように
見るものすべてに おびえないで
明日は来るよ 君のために
大学に入ったばかりの頃は、実家から高速バスで1時間くらいかけて通ってた。
だから、一人暮らししてるクラスの人たちとはあまり仲良くなれず、
サークルにも入りづらかった。
ようやくサークルに入ろうと決心し、話を聞きにいったら怪しい宗教系のサークルで合宿で洗脳されそうになった。
友達がいなくて大学に行くのが嫌になってた時期にバスの中でよく聴いてた。
明日は来るよ 君のために
何度も元気づけられた。そして友達もできた。カラオケに行きまくった。麻雀しまくった。
表参道高校合唱部バージョンもいい!
会社に入って5年くらい経った頃、
YO-KINGの「新 素晴らしきこの世界」をよく聴いてた。
いつ頃からか僕は思う
こんなにも毎日は楽しい
渋谷 原宿 ウロウロまわり
季節を感じて
欲しいモノを買う
新 素晴らしきこの世界 / YO-KING ‐ ニコニコ動画:GINZA
最初に配属された職場はみんな仲が良かった。居心地が良かった。バレンタインデーやホワイトデーのやり取りも楽しかった。
でも、期待されてた成果が出せなくて部署は発展的解消し、みんなバラバラになった。
新しくできた部署は無理やり作られた感があって、気持ち悪かった。居心地が悪かった。組織がでかくなり過ぎて知らない人ばかりだった。上司とも話が合わなかった。
そんな、会社や仕事がちょっと嫌になってきた頃によく聴いてた。
モノや時間 体も使い込む
自分色にじっくり染めていく
そのときそのとき いいやり方を
考えて のんびり進む
僕がいる場所は
素晴らしい世界
どんな所でも どんなときでも
YO-KINGの歌詞は素晴らしい。すべての歌詞が体に沁み渡る。
いつ頃からか 僕は思う
こんなにも毎日は楽しい
緑の中をゆっくり歩き
季節を感じて
会いたい人と会う
いま聴いてもしっくりくる。僕の価値観がつまっているようだ。
素晴らしき世界よ
僕はここにいる
素晴らしき世界よ
僕も君の一部さ
この歌があるから生きてこれた。
会社員生活が7年目に入った頃、
Mr.Childrenの「彩り」をよく聴いてた。
ただ目の前に並べられた仕事を手際よくこなしてく
コーヒーを相棒にして
いいさ 誰が褒めるでもないけど
小さなプライドをこの胸に勲章みたいに付けて
研究開発職から一転して、労働組合の支部執行委員になった。
たった6人で700人の組合員の代表として、会社や管理職と対峙する。
それだけじゃなくて、共済の勧誘やビラ配りなど、高卒社員がするような事務職までこなす。
とにかくやることがいっぱいで、最初の半月が経った頃の休みの朝、体がつらくて起きれなかった日もあった。
組合員のために精一杯がんばってたけど、僕らの仕事は地味で、組合員には伝わらなくて、「ちゃんと働いてんの?」とバカにされることもあったけど、この歌のおかげで何とかやり抜くことができた。
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
何度も何度も聴いた。カラオケの持ち歌になった。
そして、昨年の年末から、
星野源の「地獄でなぜ悪い」をめちゃめちゃ聴いてる。ずっと聴いてる。
星野 源 - 地獄でなぜ悪い 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
二度目のうつになり、回復の途上だった。
無駄だ ここは元から楽しい地獄だ
生まれ落ちたときから 出口はないんだ
僕の心に響いた。今も響いている。
嘘で出来た世界が 目の前を染めて広がる
ただ地獄を進む者が 悲しい記憶に勝つ
作り物だ世界は 目の前を染めて広がる
動けない場所から君を 同じ地獄で待つ
同じ地獄で待つ
楽しい地獄だと思えば、悲しい記憶に勝てるだろう。