とある大学生向けにオンライン授業の講師をしました。
2日間のワークショップ設計と当日のファシリテーションを担当したので、その中身を紹介していきます。
前回はこちら
前回まで「パーパス型のbeの肩書き」のレクチャーを丁寧にしてきました。
そろそろ学生も聞き疲れていると思います。
いよいよワークのスタートです。
偏愛マップという手法を使いました。
NHK教育テレビ『にほんごであそぼ』の企画・監修もつとめている齋藤 孝さんが考案した手法で、「史上最強のコミュニケーション・メソッド」と銘打つほど。
この方法を実践すれば「(1)人との嬉れしい出会い(2)通じ合う楽しみ(3)いい人間関係」が急増すること間違いなしで、実際に本でも偏愛マップ合コンが紹介され、成功率が飛躍的に高まったそうです。
その効果は絶大なため多くの人が活用しておりWEB記事もたくさんあります。
偏愛マップのやり方はとてもシンプル
・「自分の大好きなもの」を一枚の紙にぶわっと書く
・絵を使っても、文字だけでもOK
ただこれだけです。
私の偏愛マップを参考までに紹介します。
偏愛マップのジャンル例・初級編は、飲み物、食べ物、動物、本、漫画など誰でも答えられそうなものを選びます。
私の場合は、「食べ物/飲み物」として、組み合わせて幸せになるものをピックアップしました。
ウイスキーには生牡蠣を、クラフトビールにはカキフライ、コーヒーとチーズケーキ、インドカレーにはラッシーを合わせて楽しんでいます。
「動物」はネコとカバが好きで、何時間でも語れます。
「本」は、小説だったら村上 春樹や西 加奈子の文体が好きです。特に村上 春樹はエッセイでも影響を受けてウイスキーにハマり、マラソンを始めました。
「漫画」はたくさんありますが、思春期の時に影響を受けた寄生獣と、いくら休載しても待ち続けられるHUNTER×HUNTERを推します。
偏愛マップのジャンル例・中級編はより具体的なマニアックな事例を紹介しましょう。
私の場合は何はなくとも「ウイスキー」です。ラフロイグ10年が一番好きですが、普段飲みならカティ・サーク、バーボンならメーカーズ・マーク、ジャパニーズなら白州、アイリッシュならブッシュ・ミルズといった感じです。他にもたくさんありすぎて書ききれませんが。
「自然」という括りでもいいかもしれません。京都なら鴨川や大文字山、奈良は春日山原始林、故郷の小倉にあるカルスト地形・平尾台、西表島は学生の頃に旅しましたがいまだにあの雄大な自然を忘れられません。
偏愛マップのジャンル例・上級編は、この後に行う「beの肩書きインタビュー」の際に使う3つの質問です。
1.自分にとっては当たり前でも周りから「すごいね」と言われること
これは私にとっては、ワークショップの企画・運営です。今回の授業もいろいろな要望を受けて内容を調整し作り上げました。先生や学生からの評判も上々でした。
2.何かを頼まれた時に力を発揮できそうと思えること
これは、懇親会での飲食物のアレンジです。参加人数や好みに合わせてアレンジします。私自身が食べることが好きですし、お酒も好きなので飲み物との組み合わせも考えて設計します。料理も趣味なので自分で作ることも、ケータリングを発注することも経験豊富です。
3.誰かに教えられそうなこと
これは、ハイボールの作り方です。これを語ると長くなるので割愛しますが、世界一美味しいハイボールを作ることができます。
このようにいろいろな偏愛を書いていくと、他の人との共通点や、気になる・聞いてみたいことが一目で分かります。
今回はオンラインワークショップということで、グーグルスライドを使ってチーム毎に偏愛マップを書いてもらいました。
各自10分で偏愛マップを書いてもらい、次の10分でチーム内で共有してもらいました。
ひとり1分ずつ紹介、残りの時間は質疑応答として使ってもらいました。
10分ずつでもたくさんの偏愛が見つかり、非常に盛り上がっていました。
本当に簡単で、誰でもすぐにできるので皆さんも是非お試しあれ。
次回は「beの肩書きインタビュー」で各自の係決め、そしてチーム名を決めるワークについて解説します。