4:23
とめどない尿意で目が覚め、トイレで放尿する。
アラームが鳴るまで30分以上あるので再びベッドへ。
5:00
スマホにセットしたアラームが鳴る。
すぐに止める。
スヌーズに切り替わり、9分後に再びアラームが鳴ることをぼんやり認識する。
起きて走るか、このまま寝るか?
どちらでも選べる。
まだ朝の支度は充分時間がある。
とりあえず寝る選択をする。
5:09
アラームが鳴る。
すぐに止める。
寝る。
5:18
もう走らなくてもいいかなと思う。
5:27
まだ走れるけど、もうちょっと。
5:36
まだいける。寝る。
5:45
走らんとこっかなー。
でも走ろう!
と、お茶を飲み、Tシャツと短パンに着替え、メガネも時計もせず、ランニングシューズを履いて外に出る。
思ったとおり、肌寒い。
5分/kmのペースで走る。
腕はあまり振らず、手の指を小刻みに動かす。
甲野善紀先生に教えてもらった息のあがらない走り方。
ふと空を見上げると、朝陽が雲をオレンジ色に照らしている。
走ることにして良かった。
1kmで折り返し、少しペースを上げる。
一週間ぶりに走るので、太ももの筋肉が断裂していくのを感じる。
明日は心地よい筋肉痛になっているだろう。
家に着き、ほんのりかいた汗をシャワーで洗い流し、この4日間伸ばし続けていた無精髭を剃る。
朝起きて2km走るということは小さいけれども確かな幸せだ。