とある大学生向けにオンライン授業の講師をしました。
2日間のワークショップ設計と当日のファシリテーションを担当したので、その中身を紹介していきます。
前回はこちら
共感マップのワークで時間延長をしたため、次のワークはさらっと説明して、各自の宿題とした感じなのですが、じっくりやると面白いと思います。
まずは課題から。
シンプルにマンダラートを使いました。
SDGsで取り組みたい課題は何か?を真ん中に書き、残りの8つのマスを埋めていきます。
マスをどんどん埋めていくと、それぞれのワードを組み合わせて新しいアイデアが生まれてくるかもしれません。
また、SDGsを要素分解していって、その課題って何?と立ち止まって考えてみてもよいでしょう。
そのようにして書き出したものから優先度の高いもの上位3つを選ぶと次のワークに繋げやすいと思います。あまり課題の数が多いと、解決するのが大変ですから。
次に考えるのは顧客です。
6つのビジネスモデルでどれを選ぶかで変わります。
①販売、②小売、③広告、④サブスク、⑤フリーミアム、⑥マッチング
サービスを使うユーザーとマネタイズの対象になるユーザーが変わる場合もあります。
最初に顧客になってくれる人(アーリーアダプター)は誰か?を考えると、より具体化できます。
6つのビジネスモデル解説
①販売
商品を作って売る。
例)農林水産業、製造業、Apple
②小売
商品を仕入れて売る。
例)スーパー、デパート、Amazon
③広告
自社媒体に広告を掲載することで、掲載料をもらう。
例)ラジオやテレビ、Google、Facebook
④サブスク
継続課金型。
例)Netflix
⑤フリーミアム
一部のサービスを無料で公開し、より多くのサービスを希望するユーザーに、有料コンテンツを販売する。
例)食べログ、ゲームアプリ、漫画アプリ
⑥マッチング
需要と供給をつなげ、その手数料をもらう。
例)不動産仲介業、証券会社
参考:ビジネスモデルとは?定番6モデル
https://nijibox.jp/blog/what_businessmodel/
ビジネスモデルを踏まえて顧客を考えるワークシートはこちら。
・ビジネスモデルは?
・サービスを使う人は?お金を払ってくれる人は?
・アーリーアダプターは?
この3点を考えながら顧客像を具体化していきます。
課題と顧客セグメントについて
リーンキャンバスの両端を何度も行き来しながらバージョンアップしてください(顧客主導で考える)
その課題を持っていそうな顧客セグメント(性別・年代・住所・職業・その他の特徴)を複数挙げてみましょう。
最初に話を聞いてくれそうなアーリーアダプターを1つ選びましょう。
課題と顧客が明確になれば他のリーンキャンバスの項目は埋めやすくなります。
次回は「価値」「ソリューション」と「圧倒的な優位性」について考えるワークの紹介をしていきます。