とある大学生向けにオンライン授業の講師をしました。
2日間のワークショップ設計と当日のファシリテーションを担当したので、その中身を紹介していきます。
前回はこちら
時間が押してたのでこれらか紹介するワークは実際はしていないです。
しかし、価値とソリューション(解決策)を考えるのは非常に大事なので説明は丁寧にしました。
価値について
差異化できる理由、注目したくなるようなバリューのことです。
顧客の利得をもたらすもの(Gain)か?顧客の悩みを取り除くもの(Pain)か?どちらに当てはまりそうか考えてみてください。
抽象的に考えると、時間(暇を潰す、時短)、感情(多幸感・共感)、お金、繋がり(出会い・発見)といった例が挙げられます。
また、自分の好きなものはどんな価値があるか?で考えてみると思いつきやすいかもしれません。
用意したワークシートはこちらです。
ソリューションについて
設定した課題の解決策です。
自組織のオリジナリティを加味して設定するとよいでしょう。
[課題]を解決したい[顧客]向けの[価値]を実現する方法という風に文章化して整理してみましょう。
ソリューションを考えるワークはマンダラートを用意しました。
マンダラートは9マス中を埋めていくことでアイデアを生み出したり繋げたりするのが簡単な方法です。
真ん中のマスには「価値を実現するソリューションは?」と考えてもらいたいテーマをあらかじめ書いています。
価値と顧客、課題、ソリューションの関係性について
これまで考えてきた4つの項目の関係性について説明します。
バリュープロポジションキャンバス(Value Proposition Canvas)というフレームワークを使うと考えやすいです。
https://www.profuture.co.jp/mk/column/7431
バリュープロポジションキャンバスの左側には、「製品やサービス」と「利得をもたらすもの、悩みを取り除くもの」があり、それぞれソリューションと価値に対応します。
右側には、顧客の「利得と悩み」と「顧客が解決したい課題」を示すパーツがあります。
このバリュープロポジションキャンバスにこれまで考えてきた課題、顧客、価値、ソリューションを当てはめてみて、俯瞰して眺めつつ、それぞれの関係性をチェックして、ズレがあったら解消していきましょう。
圧倒的な優位性について
つづいて圧倒的な優位性について考えていきます。
他社には絶対に真似できないサービスや商品の強みのことです。
上っ面のアイデアを真似されても大丈夫なもので、
例としては、顧客との関係、コミュニティ、信頼性、社会的知名度、チームの人材などです。
また、発表したときにいちばん聞かれる質問「もうそんなのあるよ。何が新しいの?」にパッと答えられるようにしておきましょう。
チームの強みから考えてみると良いアイデアが浮かびやすいです。
これまでワークしてきたチーム図と共感マップを掛け合わせて考えてみるとよいでしょう。
これでリーンキャンバスの9つの項目のうち、5つを考えることができました。
残り4つは宿題として翌週のDay2までにチームでやってきてもらうこととしました。
次回はいよいよDay2です。